丹波の味をそのままに。夢の里やながわ

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春日町の野上野(のこの)、細道を上ったところにひろがる美しくスタイリッシュな空間。
『夢の里やながわ』では、丹波産の材料にこだわった生菓子、焼き菓子、特産加工品の販売と、
それらがその場で楽しめるカフェスペースを提供しています。

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看板商品である『和のモンブラン』。
こちらは一般的にイメージされる『モンブラン』とは見た目から一線を画しています。
箱詰めされたスポンジやクリームの上に、主役となる丹波栗をそのまま使ったペースト、そして真ん中にのせられた渋皮煮。スプーンですくって、取り分けて食べるスタイルの、このモンブランはあくまで栗が主役。贅沢に使われた栗の味がダイレクトに舌に伝わるので、根強いファンも多くまた多方面から注目をされる逸品でもあります。

その他、多彩な加工品や四季折々の風土に根差したお菓子が次々に生み出されている『やながわ』。
その裏側には代表取締役、柳川拓三さんの強く熱い『想い』がありました。

「私は丹波の風土に育ててもらいました。それが私の原点ですし、今まで育ててもらった土地や自然、
人に報いたいという想いで取り組んでいます。多くの商品展開がありますが、商品すべてに思い入れがあり、
位置づけがあり、役割があります。商品トータルで私たちの『想い』を表現していきたいと思っています」

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明治時代から続いていた『柳川商店』から、平成5年には会社を立ち上げ、『特産品加工』、
さらにその特産品を生かす方向はないかと模索された流れの中で和菓子や洋菓子にも携わることになりました。
和菓子や洋菓子をはじめ、特産品の加工は一次加工からすべて『やながわ』社内で行われています。
現在の店舗とカフェスペースは2013年の3月にスタートしたもの。
この新しい店舗のコンセプトは『丹波素材で奏でるライブステージ』だと柳川さんは語ります。

「『ライブ』というのは、人と人とのつながりです。モノづくりではありますが、モノだけを販売するのではなく、
作り手とお客様がより近い関係になれるよう考えました。お客様の声が作り手に届き、
また作り手の臨場感をお客様が見て感じる、そのような空間を提供できればと思います。」

その言葉のとおり、店舗は実際にお菓子を作っている光景や
その匂いを感じることのできるオープンな設計になっています。
また、大きく空間を切り取るガラス越しに、四季折々の花や壮大な山の風景を感じられるつくりにもなっており、
店舗の、そして身体の内外から『丹波風土』を感じられるような工夫が施されています。

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常にお客様に喜んでもらえるような新しいアイディアを生み出していかれる柳川さん。
時代、ニーズに応じた商品、空間展開に挑戦されるとともに、大切に守られていることがありました。

「それは地元の特産品を生かすという点です。地元のものを使うことで、利益は地元に還元できます。
特に丹波という土地は『丹波の黒豆、丹波の栗、丹波の大納言小豆』というように
土地の名前が冠になるような地域です。
これだけの豊かな特産品を残してくださった先人の方々に報いるためには、
それを地元で加工して地元で販売するということが自分にできる恩返しなのではないかと思っています。
多くの事に触れ新しい視野を広げることも必要ですが、丹波という地域の持つ本来の良さも守っていきたいものです」

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その根底に見えるものは柳川さんの『日本の文化』に対する畏敬の念でもありました。
「日本の水は軟水だったこともあり、出汁や緑茶などの繊細な文化が生まれました。
また私たちの幼い時代には、四季折々の自然を感じるような『日本の食卓』がありました。
それらは科学的根拠ではなく見聞や感性、生活の知恵から生まれたもので
、風土にかなった素晴らしい文化が日本にはあるということを若い方にも知ってもらいたいと思っています」

前述の『和のモンブラン』、その取り分けるスタイル、そぼろ弁当か日の丸弁当を髣髴とさせる見た目。
それに込められているものは、ひいては日本文化への、日本の食卓への尊敬と誇りでした。
すべての商品に等しくこめられたこのような想いの続きは、『丹波素材で奏でるライブステージ』にて、
その感性で感じてみてはいかがでしょうか。

interview / writing : asako saiki

| Information |

柳川 拓三/夢の里 やながわ

兵庫県丹波市春日町野上野920
電話番号/0795-74-0123
駐車場/あり
営業時間 /10:00~18:00 定休日/木曜日
店舗でのクレジットカード不可
http://tamba-yanagawa.co.jp/