異郷の地で郷土愛を感じに、料亭旅館 大和

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日本一低い所に位置する分水界に位置する大和。

店の屋根北側に流れ落ちる雨は、由良川を経て日本海へ。

南側に流れ落ちる雨は、加古川を経て瀬戸内海へと流れ分かれる。
大和の住所も、なんと「水分れ」です。

女将の祖父母の時代である戦後、
「宿のない方々のために、宿泊とささやかな料理でくつろいで欲しい。」という思いから始まりました。

そんな想いが込められた料亭は、丹波郷土の物が所々にちりばめられています。
青垣のスス竹を天井に敷き詰め、丹波布を入り口の扉にあしらえ、
押入れの小さな扉には山名酒造の酒袋を貼り、壁の絵画も丹波ゆかりの芸術家のものです。

ここが心休まる空間になっているのは、郷土愛がたくさん詰まっているからかもしれません。

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「旬を感じ、旬を味わう。素朴な調理法が最も美味しい料理なんです。それをね、味わってもらいたいんです。
料理を、田舎の景色として見ているんです。自然を身体で感じると、素材の味を引き出すことができるんです。」
と優しい表情で語るのはそんな大和のご主人、余田亮一さんです。

また、大和は敷居が高いというイメージをお客様が抱かれていると感じ、
「地元丹波の方にも、丹波の良さを知っていただきたい。気さくに大和を知っていただきたい。」
そんな想いで、気軽に来ていただける空間、味やまとをはじめました。

カウンターはダイニングテーブルの高さにし、こあがりの床は暖房を効かせています。
ゆったりと寛ぎ、再び自然と足の向く空間作りを大切にされています。
最長で、7時間滞在された方がいらっしゃる程、居心地が良いのです。

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お客様の状態によっては、会席料理の最中であっても、
女将がお客様の様子を厨房に繋ぎ、メニューを途中で変更することもあるそうです。

決まった献立を崩し、ある食材を生かして、
お客様のその日その時求めているものを提供する姿勢を心がけているそうです。

山名酒造の日本酒とともに嗜んでいただきたいお料理は、タケノコの姫皮梅肉和え・コゴミ・山ウドのキンピラ。
大根ステーキは、和がらしと共に召し上がっていただくと、旨みが広がります。
春には、夜桜のライトアップを楽しみながら、日本酒を嗜むのも贅沢な過ごし方です。
秋には、丹波の松茸を堪能することができます。

「松茸を炭火焼きで焼いている時間は、どなた様に限らず、禁煙をお願いしていました。
時代の流れで、今となっては部屋で喫煙をされる方は、おられなくなりましたけどね。」と
懐かしむように話す余田さん。

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何においても自然体の余田さんは、
サッカーが大好きで、大和杯を年4回開催したり、
又、酒蔵の会を開催するなど地域の繋がりも大切にしています。

思いやりいっぱい、丹波の食材と空間の詰まった大和へ、足を運んで見てはいかがでしょうか。

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interview / writing : Jyuka Oka

 

| Information |

余田亮一 | 大和
http://www.tanbayamato.jp
電話番号/ 0795-82-6010
兵庫県丹波市氷上町石生水分れ767
営業時間/ 予約制(昼・夜共に)
駐車場/ あり
クレジットカード/ 可

<味 やまと>
営業時間/ 17:00〜(予約なしでもOK)
クレジットカード/ 可