思わず笑顔になる一杯を。cafe ma-no

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目の奥にある光は、まるで夢を語る少年。
そう、彼はただ人を笑わせたい、人の笑顔を見ていたい、そう願う少年だったのです。
人と話せる場所、そして人の笑顔が見られる場所。
それを求めた少年、北信也さんが大人になって作ったのが「cafe ma-no」、柏原町母坪にあるカフェです。

 

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「人を笑顔にする簡単な方法、それが甘いものであり、ケーキ。
初めはだから私、パティシエとして働いていたんですよ」

おいしいケーキと、それに合う相性のいい飲み物。
そんなフードペアリングの観点から北さんはコーヒーを手掛け始めたわけですが、
「コーヒーは私元々、ぜーんぜん好きじゃないですよ」といいます。

「コーヒーは苦いし、カフェインを摂取するためにテスト前に飲むものって印象でした。今思えばもったいないことしたな、って思うんですけど、でも現状コーヒーにそう言うイメージを抱いてる人って多いですよね。そこを変えていきたい、コーヒーってホントは苦くないんだよ、ってことを知ってもらいたいんです」

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そんな思いから北さんがおすすめのメニューとして挙げているのがカプチーノ。
素敵なラテアートを施され目の前に出されたそれに、北さんは魔法をかけます。

「うちではカプチーノのおいしい飲み方をご提案させていただいてます。
それはとてもシンプル。すぐに二口だけ混ぜずに召し上がってください」

そんな風にいわれて一口目、まずは薫り高く優しいコーヒーの味がダイレクトに舌に届きます。

そしてまた同じところから二口目。

今度はなぜか、一口目よりも甘さとまろやかさが増しているのです。

「違うところから飲むと、また一口目の味が味わえるんですよ」
まるで手の込んだいたずらを種明かしするように、北さんはほほ笑みます。

二口目の味が一口目と変わってくるのは、一口目がコーヒーの味をダイレクトに味わえるのに対し、
二口目はミルクとコーヒーがうまく混ざった部分が口の中に入ってくるから。
その始めの二口のコーヒーで「コーヒーは苦い」という誤解を打ち崩す仕掛けになっています。

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「cafe ma-no」で飲めるコーヒーはどうして苦くないのでしょうか。

実はここで取り扱っているコーヒーはすべて「シングルオリジン(単一農園)コーヒー」と呼ばれるもの。
誰がどこで、どんな品種をどんなふうに作っているのかというのがすべて明確にされているのです。
そのシングルオリジンコーヒーの買い付けは北さんが信頼しているバイヤーさんだということです。

「その人は何のつながりもなかった私に親切にコーヒーのことを教えてくれたんですよね。
それでこの人からコーヒーがほしいと思うようになった。そこは揺るがないんです」

幼少期は兵庫県三田市ですごしたのち、神戸や東京でバリスタとしての勉強を重ねてきた北さんが
丹波市にお店を構えたわけですが、そんな北さんからみた丹波市はどんなところでしょう。

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「丹波市の良さは食材と土地と人。食材ひとつとっても強い思いをもって作っている人が多いですから、
面白い出会いがたくさんありました。そういう人は隠れているわけではなくて再発見することが多いんですよ」

お客様に笑ってもらいたいという北さんの思い。
それは「お客様のために」ではなく、「笑顔が見たいという自分のために」。

コーヒーを始め、メニューに使われる野菜でも、看板メニューのティラミスに使われる卵でも、
細部にまで北さんのストーリーとこだわりがあるように感じられます。

それは、「自分が面白いと思ったものを誰かに伝えたいという思いから」。

北さん自身が楽しみ、面白いと感じたもので緻密に、それも楽しんで作り上げられたものだから、
「本物」なのに無理のない味わいが伝わってきます。

「でもすべて、自分一人ではできなかったことです。声を上げてそれを聞いてくれる人がいたからできたこと。
人とのつながりと、思いを言葉に出すことは大切だと考えています」

コーヒーの偏見を覆す仕掛けを持つカプチーノ。
甘みが強くないから「何度でも食べたい」と思わされるティラミス。
メッセージカードにもインテリアにも折々に変化があり、
何度通っても違った空間が楽しめる遊び心満載の「cafe ma-no」。

「それでも普段は言わないですけど、こうして楽しい空間を作っていられるのは家族の支えがあるからですね。
いつも元気でいてくれる、そんな家族に感謝しています」

最後にそう照れながら語る北さんは、少年がふとした瞬間に見せるような大人の表情を浮かべていました。

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interview / writing : asako saiki

 

| トモヨーガ 渡辺顕さんからオススメコメント |

とにかくコーヒーが、奇跡みたいにおいしいんですよ。たとえばヨーガをして体の中の余計なストレスを取りクリアになった後で味わうと、このコーヒーの素材の良さがダイレクトに伝わってくるんです。またma-noでヨーガも行っているのですが、優しい木でできている心のこもった床なのも好きなところです。

トモヨーガ http://tomoyoga.org/#/0

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| Information |

cafe ma-no

電話番号/ 0795-71-4110
兵庫県丹波市柏原町母坪402-1 2F
営業日・時間 月-土 11:00 – 21:00 日 10:00 – 19:00 木曜日休
駐車場/ あり クレジットカード/ 不可
http://cafe-ma-no.com